映画『シーシュポスたちのまなざし』舞台挨拶オフィシャルレポート到着!撮影から2年後の公開に「若くてかわいかったですね(笑)」

役を演じる上で意識した点を聞かれると、豊田は「自分が思っているより子どもっぽくいようと思いました。真面目で、ちょっとプライドもあるのかなと。起こることすべて、言われることすべて、特に平野さん演じる原口から言われることは、10言われるうち8ぐらいすごくムカついていると思っていて(笑)。嫌なところを突かれるような瞬間が多いし、インタビュー中も知りたくないこととか、知ってほしくないことにも対面しなきゃいけない役でもあったので、そういう感情を全部素直に受け止められたらいいなと思いました」と告白。

さらに、「作中で笑ったりしていなくて。嬉しいことがあまり起こらないというか、どんどん葛藤が強くなっていくという感じだったので、見ている方は“全然笑わない”って思われたかもしれないですけど(笑)、考えていることとか、不安とか葛藤とかが伝わっていればいいなと思いました」と続けた。

平野は「僕も、ルナちゃんと一緒で、自分より子どもっぽくいようと思ったんですけど、自分の大学生時代と比べて、ドキュメンタリー制作をするサークルに入るってことは、たぶん賢い子なんだろうなというのは意識していました。だから、自分が思っているより子どもっぽいけど、ちょっと賢くいないといけないなっていうのと、ちょっと生意気な感じは出したいなと思っていました」と役作りについて説明。

「サークルのみんなの中で実年齢は僕が一番上だったので、それが映像にも出てくれれば。原口の芯が据わったところや、本当はみんなを引っ張っていたので、最初は嫌な感じだなと思われるかもしれないんですけど、終わってみたら原口がずっと指針になっていたんじゃないかというのを出せればいいなと思ってやっていました」と笑みを浮かべた。

細田は「井上さんが書いてくださった脚本が本当に素晴らしくて、素敵だなとずっと思っていて。撮影に参加させていただく中で、新田というキャラクターの発言がすべて本当のことを言っているのか、本気で言っているのかというのが見えなくてもいいのかなあ、なんて思いながら取り組んでいました。ここで僕が新田について話してしまうと、(観客の)皆さんが今日、感じてくださった新田の部分が薄れる気がするので、皆さんが感じたのが新田だと僕は思っています」とメッセージ。

根矢は「日常、生きていてもそうですけれど、社会に出てからは余計、本当のことを言うって相当勇気がいるじゃないですか。しかも、自分の立場が危うくなるかもしれない、それで誰かを傷つけ得るかもしれない。その中で取材をしている大学生チームに人生を動かされた一人なので、彼らを動かそうというよりも、このままここにいる自分は嫌だっていうものが、きっと佐伯の中であって、一歩踏み出させられたのかなと。佐伯先生という人物自体は彼らにめちゃくちゃ感謝しているでしょうし、真実を言うことができたことで少し自信にもなるというか、抗いみたいなものが少しでも出たらいいなと思って演じました」と熱を込めた。

一方、根矢が「でもカメラで囲まれるとめちゃくちゃ緊張するんですよね(笑)」と吐露すると、豊田も「佐伯先生とのインタビューシーンはすごく覚えていて。物語の核心というか、事件の核心に迫るようなことを聞くところでもあったので、本当にドキドキしました。台本はあるんですけど、どんな言葉が先生の口から語られるのか……佐伯先生とのシーンが一番ドキドキしていました」と振り返った。

SNSやネット上の情報と触れる際に気をつけていることを聞かれると、豊田は「昨今、いろんなニュースが出てきますし、いろんな媒体だったり、いろんな人から語られるものがたくさんあって。その中には真実もあるし、嘘もあるかもしれないし、わからないので、自分で調べる時はなるべくいろんなところを見るようにはしています。私もSNS上で発信する立場でもあるので、世界中に発信されるっていうことを常に頭に置いて、誤解を生まないように何度も何度も(チェックして)。一言とかの投稿でも悩んで、“ここの接続詞が違うとどうかな?”とか(笑)、けっこう悩みながらやっているんですけど、この映画を見てより気をつけたいなと思いました」と素直な思いを口に。

平野は「まったく一緒です(笑)。僕自身、ひとつの情報に左右されがちな性格ではあるので、こういう作品や原口役を通して、自分の中でも情報との向き合い方、SNSとの向き合い方の考え方は、今までとは違う見方にはなったかなとは思っていますね。僕もSNSをやっているので、誰も傷つかない世の中がいいじゃないですか……というのをすごく気を張っているつもりではいます」と話した。

最後に井上監督は「今お話にあったんですけど、SNSではいい情報を流していただいて(笑)、口コミで広げていただけたらと思います」と笑いを誘い、豊田は「きっと皆さん一人ひとりの中に、それぞれ抱いた感想があると思います。何が正解で何が間違いというのはまったくない映画ですし、皆さんが信じるものがこの映画における真実なのかなと。ぜひ、これからもその真実を胸に抱いて、日常生活過ごしていただけたらいいなと思いますし、見れば見るほど見た真実が深まっていって、そこから枝分かれしていろんな考えを巡らすきっかけにもなると思いますので、ぜひ何度も楽しんでいただけたら」と締めくくった。

提供:オフィシャルレポート

映画情報

「シーシュポスたちのまなざし」
6月5日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開中

豊田ルナ 平野宏周 髙岡優 山下航平 染野有来
門間航 大友一生 根矢涼香 神嶋里花 さくら 山戸ユキノ 松尾潤 小川涼 北川駿 長澤眞子 溝口奈菜
斉藤陽一郎 山田キヌヲ 橋本美和 / 細田善彦

監督・脚本: 井上博貴
製作:BBB/テラスサイド
2026年/94分/日本映画/日本語/ビスタサイズ
©2026「シーシュポスたちのまなざし」製作委員会

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