
夏帆演じる冬子の生徒である澤海斗役の上阪は、この日が人生で初めての舞台挨拶。「人生で一番緊張しています」と初々しい表情を見せ、演じた海斗については「人の痛みが分からない少年になってしまった背景や環境を考えながら演じるのが難しかった」と振り返る。
監督からは「喧嘩も弱いし、いいところが何もないやつ」と役の説明を受けたそうで、「でも少し見捨てられない少年らしさも残したいと思って演じました」とのこと。それに対し吉田監督は、「本当にそういう人に見える。不思議な空気感を持っていて素晴らしかった」と称賛した。

生島詩役を演じた山﨑は、「詩は一歩引いて状況を見ていることが多い人物。撮影の合間も詩として周囲を見ることを意識していました」と説明。「セリフが少ないからこそ、目や表情、体全体で感情を表現したいと思っていました」と役作りへのこだわりを明かした。
終盤の重要なシーンについて話が及ぶと、一ノ瀬は「終盤の二人とのやり取りは本当に心がつらかった」と語り、夏帆も「胸がぎゅっとなりました」とコメント。ネタバレを避けながらも、キャスト陣それぞれが作品への強い思い入れをのぞかせた。

イベント後半では、本作のテーマにちなみ「変えたいのになかなか変えられないこと」が質問された。一ノ瀬は、道で倒れていた高齢者を見かけたエピソードを披露。「人助けをする覚悟を常に持っていたいと思いました」と真剣な表情で語る。
夏帆は「締めのラーメンです」と回答し、「お酒を飲んだ後、必ずラーメンを食べてしまう。そろそろやめたい」と笑顔で明かす。上阪は「考え事をすると顎を触ってしまう癖」と答え、「顎ニキビができてしまうので直したい」と照れ笑い。山﨑は「朝は目が覚めるのにベッドから起き上がるまで30分くらいかかる」と告白し、「ただ天井を見つめているだけなんです」と話して笑いを誘った。
吉田監督は、「人の会話を奪ってまでしゃべってしまう」と自己分析。夏帆との食事会を振り返りながら、「気づいたら自分ばかり話していた」と反省すると、夏帆は「でも本当にお話が上手で楽しかったです」とフォローし、和やかな空気に包まれた。
最後は一ノ瀬と吉田監督のメッセージで締めることに。一ノ瀬は「この映画の結末がハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、自分にも分からない」と語り、「だからこそ皆さんの意見を聞いてみたい」と呼びかける。

次は吉田監督の番なのだが、「今日は初舞台挨拶の上阪くんに締めてもらおうかな」と突然の指名。驚きながらも上阪は「この作品は僕にとってデビュー作であり、人生の宝物のような作品です」とコメント。「海斗のような人も実際に存在すると思う。その存在を受け入れるかどうかは皆さん次第。この作品を見て、知って、考えてほしい」と真っすぐな言葉で締めくくった。
提供:オフィシャルレポート

作品情報
映画 『四月の余白』
監督・脚本:吉田恵輔
音楽:世武裕子
出演:一ノ瀬ワタル/夏帆 上阪隼人 篠原 篤 占部房子/山﨑七海 和田 庵 髙田万作 松木大輔 小沢まゆ パトリック・ハーラン
配給:アークエンタテインメント
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