
室龍太と三浦涼介がバディ役で主演を務める『ウロボロスー警察ヲ裁クハ我ニアリー』が、7月2日より東京・東京芸術センター 天空劇場にて開幕した。
2015年のドラマ化でも話題を呼び、2025年には室龍太&仲田博喜のW主演で初の舞台化。濃密な人間ドラマと舞台ならではのダイナミックなアクションが好評を博し、待望の再演が実現した。

幼なじみでありながら正反対の道を選んだふたりが、ある“真実”を追い求め、警察組織の闇に立ち向かっていくサスペンスドラマ。開幕に先駆けて行われた囲み取材には、刑事・龍崎イクオ役の室、彼の幼なじみで極道の若頭・段野竜哉役の三浦のほか、北野日奈子、荒井敦史、田鶴翔吾、モロ師岡が出席。以下、オフィシャルレポートを紹介する。
初演から主人公・イクオ役を続投する室は「キャストも違うし、脚本もブラッシュアップされているので、新しい『ウロボロス』をお届けできるのではないかと思います」と再演への手応えを口にする。
一方、初参加となる三浦は「この作品のストーリーが大好き」と作品への想いを明かし、「アクションひとつひとつに心を込め、パンチやキック一発から、お客様に何かを感じてもらえたらと願いながら作り上げました」と真摯な眼差しで語った。

三浦が語った通り、ゲネプロでは迫力抜群のアクションシーンが展開。室は軽快な身のこなしでイクオの躍動感を体現し、三浦は一撃一撃に段野の覚悟を宿らせる。互いの信頼が伝わる連携と鬼気迫る芝居が重なり、イクオと段野が共闘する場面は、観る者の心を強く揺さぶった。
舞台上で息の合ったコンビネーションを見せるキャスト陣。その空気は稽古場でも変わらなかった。刑事・蝶野役の荒井は「おふたり(室&三浦)を中心に、とても楽しい稽古をさせていただいた」と振り返り、「みんなそれぞれポジションがしっかりしていて、その中で僕は僕なりに、自由に稽古場にいさせていただきました。とても有意義な時間を過ごせたと思います」と笑顔。三浦も「本当に笑顔あふれる現場でしたよ」と頷き、和気あいあいとしたカンパニーの雰囲気を明かした。
イクオの同僚・日比野を演じる北野は、室が稽古場に持ち込む大量のお菓子を暴露。「机の上にタワーみたいにお菓子を並べていて、いつ誰が崩すんだろうって気になっていました(笑)」と話すと、室は「邪魔でした(笑)?」と質問。北野が「邪魔ではなかったですけど、目には入りますよね。“室さんは今、このチョコにハマってるんだな~”って(笑)」と返し、室の“お菓子タワー”秘話に、会場は和やかな笑いに包まれた。
「僕はみんなと心の中で“こいつらに心を許していいんだろうか”と考えていました」と語ったのは、警視総監・北川役のモロ。「食事会で少しくだけたけど、やっぱり心は許さないようにしていた」と役作りを振り返ると、荒井が「モロさんはだいぶ心を許してましたよ! ずっとボケてましたもん(笑)」とすかさずツッコミ。息の合った掛け合いからも、終始笑顔の絶えなかった稽古場の様子がうかがえた。

原作ファンも多い本作ならではの魅力について問われると、モロは「やっぱりアクションでしょう!」と即答。フリーライター・那智役の田鶴も「もちろんアクションもそうですが、このメンバーで作る『ウロボロス』を大切にしたいという思いがありました。人間ドラマをしっかり丁寧に積み重ねてきたので、その部分も魅力のひとつになっていると思います」と、作品への想いを語った。
囲み取材の最後、公演を楽しみにしている観客へメッセージを送った三浦は、「とにかく最後まで誰ひとり欠けることなく千秋楽を迎えられたら。そして舞台は、皆さんに劇場まで足を運んでいただいて、生で観ていただく…これに尽きると思います。心を込めて最後まで演じますので、何かを感じ取って帰っていただければ嬉しいです」とコメント。
一方の室は「初演は(グッズとして販売した)台本が売り切れたみたいで。今回も台本が売り切れるように(笑)、アツい演技をしていけたら」と笑いを誘いつつ、「たくさんのお客様に満足していただけるように、精一杯頑張ります」と力強く意気込んだ。
それぞれの正義と思惑が複雑に交錯し、20年前の事件の真相へと迫っていく本作。物語の中心に立つのは、同じ真実を追い続けるイクオと段野、その絆を全身全霊で体現する室と三浦だ。屈託のない笑顔の奥に誰よりもアツい信念を秘めたイクオを、室は持ち前の愛嬌と高い身体能力で躍動感たっぷりに演じる。
一方、復讐のために極道の道を選び、悲しみを胸の奥に抱えながら生きる段野を、三浦は艶のある低音と静かな存在感で繊細に表現。太陽と月のように対照的なふたりは、それぞれの光で互いを照らしながら、20年間追い続けた“真実”へと歩みを進めていく。その先に待つ結末を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
文:豊泉彩乃/撮影:GEKKO
提供:オフィシャルレポート
公演概要
公演タイトル:舞台「ウロボロスー警察ヲ裁クハ我ニアリー」
原作:神崎裕也(新潮社バンチコミックス刊)
脚本・演出:林明寛
出演:室龍太、三浦涼介/北野日奈子、荒井敦史、佐久間哲、瀬下尚人、田鶴翔吾、谷佳樹、テジュ、福場俊策、山内優花、我膳導、モロ師岡
アンサンブル:千葉祐輝、福家夏海、江口航
チケット料金:全席指定 11,000円(税込)
<東京公演>
日程:2026年7月2日(木)〜7月5日(日)
会場:東京芸術センター 天空劇場(東京)
<大阪公演>
日程:2026年7月22日(水)〜7月26日(日)
会場:近鉄アート館(大阪)
公式サイト:https://event.tiget.net/ouroboros
公式SNS:https://x.com/isfstage
主催:舞台「ウロボロスー警察ヲ裁クハ我ニアリー」製作委員会
